旧甲子園ホテルです。
現在は西宮にある武庫川女子大学が保有、維持をされています。
また建築学科の学生さんたちが校舎としても使われています。
この建物、何がすごいかというと、手作り感が半端ない!
内外壁、いたるところに素焼きの装飾されたタイルが至る所に散りばめられています。
また宴会場の装飾も手の込んだもので入る手前にちょっとした水を張った鉢が施されており、上部のスリットから光が差し込む仕掛けとなっていたりと・・・。
現在の工事費ではかなりの格安で、工期も皇族の新婚旅行の宿泊先としても利用される予定でもあったため、かなりの突貫工事だったそうです。
この建物を見て思った事は工事費が安くても、工期が短くても手間暇を掛けて細部の隅々まで粘り強く検討していけば、何か言葉では言い尽くせない味というか、手垢感と言った良さが建物から出てくるんだなーと改めて実感した次第です。