今、船場博覧会2012が行われています。船場界隈の古い建物めぐりツアーなど様々な催しが行われています。そんな中でちょうど私もこの『船場』を舞台にした小説を読んでいた時でした。
山崎豊子のデビュー作の『暖簾(のれん)』と直木賞を受賞した『花のれん』です。
前者は明治時代に淡路島から出てきて、丁稚奉公をして船場商人にのし上がっていく様と大阪商人『船場商人』の生活や風習を描いたものです。後者は吉本興業の創始者の話です。
『船場』とは北は大川、東は東横堀川、南は今はありませんが長堀川(現、長堀通)西はこちらも今はありませんが西横堀川(現、阪神高速高架下)に囲まれた地域だそうです。
なんとなく船場と我々大阪人は口にしますが・・・。
それから、船場商人特有の呼び方があったようで「ぼんち」若旦那、「いとはん」娘さん、「御寮さん(ごりょんさん)」奥さん、など大阪特有のほんわかしたイントネーションが面白いです。
そんな『船場商人』ですが当時は財力はもちろんのこと、店のブランド力は相当なものだったそうです。しかし、商いは「しまつ」(節約、経費削減)を相当やっていて、お金を使うべき時はしっかり使うのが船場商人だったそうです。今の大阪人がケチといわれる由縁でしょうか?
そんなこんなで船場博覧会は今日で終わりだそうです。
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